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閉じられた扉の向こうで、姉弟は約50日間、待ち続けた。それでも——誰も、助けに来なかった。3歳の桜子ちゃんは、冷蔵庫の辛子とマヨネーズを舐めた。カップ麺の容器も、残らず舐めた。それを、1歳の弟・楓くんにも分け与えた。2010年、大阪で起きた「大阪二児置き去り死事件」。2010年7月30日、大阪市西区のマンションで3歳の女の子と1歳9ヶ月の男の子の遺体が発見された。死後50日。部屋はゴミと排泄物にまみれていた。エアコンは止まり、水道も出なかった。姉弟は何をしていたのか——食べ物がなくなると、桜子ちゃんはゴミを漁った。製氷庫に残った氷の結晶まで舐めた。それでも弟に分け与え続けた。最後に桜子ちゃんは食中毒を起こし、弟より10時間以上早く息絶えた。母親は、その間どこにいたのか。男性と過ごし、海水浴に行き、ホテルに泊まっていた。その様子をSNSに投稿していた。しかし、この事件には「もう一つの顔」がある。3月から5月にかけて、近隣住民が児童相談所に複数回通報していた。「子どもの泣き声がずっと聞こえる」と。児相職員は部屋を5回訪問した。しかし、5回とも——インターホンを押して、帰った。ドアを開けなか
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x.comAjay Verma (アジャイ・ヴェルマ)
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